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訪問看護師の離職率は高い?主な離職理由と定着させるポイントも解説

2024.01.23
看護師

大阪を中心に介護・福祉事業の起業を考えている方、すでに開業している方向けのサポートを行っている、アステージ社労士・行政書士事務所です。

これから訪問看護を立ち上げようと思っている方、またはすでに事業を始めている方の中には「訪問看護師の離職率は高いって本当?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。看護師は訪問看護の要となる存在のため、できるだけ離職を防ぎたいところです。

本記事では訪問看護師の離職率は高いのかどうかについて、主な離職理由、定着させるためのポイントと一緒に解説します。

訪問看護師の離職率は低くない

神奈川県が公表した「令和3(2021)年度 看護職員就業実態調査結果(訪問看護ステーション)」によると、神奈川県内にある訪問看護ステーションにおける看護職員(正規・非正規)の離職率は17.7%でした。そのうち正規職員は15.8%、非正規職員は20.5%です。

また日本看護協会の「2022年病院看護・助産実態調査報告書」では、回答病院全体における正規看護職員の離職率は11.6%となっています。

それぞれの調査の対象範囲や年度が異なるため、単純比較はできないものの、訪問看護ステーションの離職率は決して低くはないとわかります。

看護業界全体で看護師不足が課題となっている中、病院やクリニックといった医療機関、施設、訪問看護などで看護師を奪い合っているのが実際です。しかし、訪問看護の離職率は低くないものの、訪問看護に対してやりがいを感じている層は一定数います。

参考:神奈川県「令和3(2021)年度 看護職員就業実態調査結果(訪問看護ステーション)
参考:日本看護協会「2022年病院看護・助産実態調査報告書

訪問看護師の主な離職理由

訪問看護師が離職する理由は様々です。以下で主な理由を、全部で5つ見ていきましょう。

ひとりで対応や判断をしなければいけない

訪問看護では、基本的にひとりで利用者の自宅へ行ってサービスを提供します。そのため、自分ひとりで利用者の症状に合わせた処置や対応、判断などをしなければいけません。

病院やクリニックとでは処置の内容や使用する薬剤が異なる場合も多く、特に初めて訪問看護で働く看護師は戸惑うケースもあるでしょう。

特に訪問看護の経験が少ない中で、ひとりで対応や判断をすることに不安を感じ、退職する看護師は少なくありません。

未経験者への指導体制が整っていない

先で述べたように、訪問看護で求められる処置の内容や使用する薬剤は、病院やクリニックと異なる部分が少なくありません。そのため、病院やクリニックなどの勤務経験がある看護師であっても、上司や先輩から十分な指導を受ける必要があります。

しかし、人材が不足しているステーションでは、新人看護師や訪問看護の経験がない看護師に対して、十分に指導できる体制が整っていないところがあるのが実際です。基本的に入職後は先輩看護師が訪問に同行して仕事内容を教えてくれますが、1カ月以内にひとり立ちするケースも珍しくありません。

移動で体力を消耗する

フルタイムで勤務する場合は、1日に複数の利用者宅へ訪問します。勤務する地域にもよりますが、特に都市圏では自転車で移動するステーションが多いでしょう。

たとえ1件の移動距離が短くても、何件も回ると相当な距離を自転車で移動することとなり、体に負担がかかります。また雨や雪といった悪天候の下では、さらに体力を消耗するでしょう。

オンコール対応がある

オンコールとは利用者の急変に備えて、勤務時間外に呼ばれても対応できるように待機していることです。休日や夜間も、携帯電話を近くに置いておかなければいけません。

訪問看護ステーションの多くは24時間で対応しているため、オンコールを持ち回りで担当するのが一般的です。オンコールに対する手当の有無や持ち回りの頻度などはステーションによって異なりますが、退勤後や休日も気持ちが休まらず、負担に感じる看護師もいます。

病院と比べて給与が安い

訪問看護は基本的に日勤のため、入院設備のある病院のように、夜勤手当や残業手当などはあまり付きません。また小規模のステーションでは看護師長や主任といった役職が存在せず、役職手当も設けられていないでしょう。

病院と比べて給与が安く、仕事内容に対して割に合わないと感じることから、退職する看護師がいます。

訪問看護師を定着させるためのポイント

SKILL

前述したように、看護師の中には訪問看護に興味を持ち、やりがいを感じている層が一定数います。彼・彼女たちが感じている不安や不満を戦略的に解消することで、定着につなげられるでしょう。

以下で訪問看護師を定着させるためのポイントを紹介します。

スキルの定着・アップに向けた体制を整える

訪問看護の業務で必要なスキルを定着させ、さらにアップできるような体制を整えるとよいでしょう。一定のスキルを身に付けることで、ひとりで業務を遂行する不安が解消され、またスキルアップによって仕事に対するやりがいも見出せるようになります。

事業所内で看護業務に関する勉強会や事例検討会を開催するほか、外部の研修やセミナーへ参加する機会を設けたり、書籍購入に関する助成金などを設けたりするのも効果的です。

コミュニケーションを密にする

不安や悩みを抱えている看護師が相談しやすいよう、普段からコミュニケーションを密にとっておくことも大切です。早い段階で不安や悩みをキャッチできれば、離職を決める前に解決に向けた行動をとれます。

定期的に面談をするほか、メンター制度をつくるのもよいでしょう。

身体的な勤務負担を減らす

夏や冬といった気温の上下が大きい季節、大雨といった悪天候下では、自転車で複数の利用者宅を訪問するのが大変です。また介護度が高い利用者のサービスへ続けて入ると、身体的な負担が大きくなります。

そのため、社用車を導入するほか、オンコールを含めた負担が大きい業務を、特定の看護師にばかり偏らないようにするのが効果的です。

労働条件や評価内容を見直す

給与や福利厚生といった労働条件のほか、評価内容を見直すのも離職対策に役立ちます。

同じ地域にある他のステーションと比べて、労働条件が劣っている点をチェックしてみましょう。一定のスキルを持った看護師の給与を上げたり、オンコールに対して手当を設けたりするのも有効です。

また福利厚生のひとつとして、企業型確定拠出年金(企業型DC)を利用するのもおすすめです。利息・運用益の非課税、受け取る際の税制優遇などのメリットがあります。詳細は弊社の「企業型確定拠出年金相談」をご覧ください。

参考:厚生労働省「確定拠出年金制度の概要

採用時のミスマッチを減らす

定着率を上げて離職を防ぐためには、採用段階におけるミスマッチを減らすことも大切です。「面接のときに聞いていた業務内容と、実際の内容が違っていた」「ステーション側が求めていたスキルを持っていなかった」など、様々なミスマッチが考えられます。

ミスマッチを減らす方法として、以下のような方法が挙げられます。

  • ・採用基準を明確にしておく
  • ・面接の段階で応募者のイメージと実際の業務内容をすり合わせる
  • ・入職後にフォローする

当事務所にて人材採用や定着に向けたサポートをしており、詳細は「顧問社労士」をご覧ください。

訪問看護のやりがいをアピールする

訪問看護のやりがいを伝えられると、採用の際に人材を集めやすく、また定着にもつながります。

事業所のホームページや採用ページに、訪問看護のやりがいや先輩看護師の声などを紹介するとよいでしょう。

まとめ

神奈川県が公表した調査結果によると、訪問看護師の離職率は17.7%と、決して低くない数値です。ひとりで利用者の対応や判断をしなければいけない、自転車移動で体力を消耗するなど、訪問看護特有の理由が離職につながっているケースも少なくありません。

スキルの定着・アップに向けた体制を整えたり、身体的な勤務負担を減らしたりと、抱える不安や不満を解消できるように働きかけることが、離職の防止につながります。

アステージ社労士・行政書士事務所では「開業応援パック」を提供し、訪問看護ステーションの開業や人材採用・定着などのサポートを担っております。どうぞ気軽にご相談ください。

執筆者情報

佐藤壱磨
事務所名:アステージ社労士・行政書士事務所
所属等:日本行政書士会連合会/全国社会保険労務士会連合会/大阪府行政書士会/大阪府社会保険労務士会/大阪商工会議所会員
【代表メッセージ】
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